令和4年度 埼玉県公立高校入試【総括】

令和4年度 埼玉県公立高校入試【総括】

国語 平澤 英樹講師

要点把握と速読速解の力を身につけよう!

国語講師

国語の入試問題は中学2年生までの学習範囲で答えられるものが多いので、中学1年生、2年生のみなさんも、ぜひ一度解いてみてください。

大問1は小説の読解

小町(こまち)やのぞみ、征(せい)太郎(たろう)とのやりとりを通じて、浩(ひろ)弥(や)の心情の変化をつかもう。

問1は、傍線①の心情を選ぶ問題。直前に『進化の記録』という本を読んだ浩弥が「環境に適応できない者は滅びる」という思いに至り、日の目を見ることがなかった「ウォレス」に自分自身の将来を重ね、不安を抱いていることが書かれていました。それらを手掛かりに選ぶようにしましょう。

問2は、傍線②の心情を記述する問題。傍線の前で、小町は浩弥が『進化の記録』という本を通じて「ウォレス」を知ったことが「この世界にウォレスの生きる場所を作った」と指摘し、それを受けて、浩弥は「誰かが誰かを想う。それが居場所を作るということ」という心境に至っています。以上を踏まえて記述しましょう。

問3は、傍線③の理由を選ぶ問題。傍線の前で征太郎の作家デビューを聞き、浩弥は感動しています。また、征太郎は浩弥の「ひとことが原動力」となって小説を書き続けたという記述も、解答の手掛かりとしましょう。

問4は、傍線④の心情を記述する問題。「俺に絵の才能~可能性を狭めてきた」、「誰かの人生の中で心に残るような絵が一枚でも描けたら」という本文に指定語句が含まれているので、それらをもとにまとめましょう。

問5は、本文の表現について「適切でないもの」を「2つ」選ぶ問題。条件を見落とすことのないよう、普段から問題をよく読む習慣を身につけ、各選択肢と本文をよく比較して正誤を判定する能力を養おう。

大問2は知識事項

漢字の読み書き、品詞の識別、二字熟語、「校内体育大会のスローガン」に関する話し合いの問題でした。普段から漢字・語句・文法の勉強を欠かさず、発表文の読み取りにも慣れておきましょう。

大問3は論説文

「倫理の問題」という抽象度の高い文章からの出題で、昨年度より難度は上がりました。

問1は、傍線①の説明を選ぶ問題。傍線①の直前に「特別な事情」がないとき、直後に「特別な事情」があるときの「具体例」が書かれているので、それらを手掛かりに選ぶようにしましょう。

問2は、傍線②の説明を選ぶ問題。直後にその「具体例」が書かれており、「事情が~難しくなります」「答えがなくなるわけではありません」と書かれているので、その内容に合致するものを選ぶようにしましょう。

問3は、傍線③の内容を説明する問題。「そのように」という指示語を押さえ、直前より解答の手掛かりを探しましょう。条件文を確認すると、 Ⅰ は空欄部の直前に「物理法則が」、 Ⅱ は「倫理のルールは」とあるので、それぞれ本文の該当する部分を探し、それをもとに記述するよう心掛けましょう。

問4は、傍線④の理由を選ぶ問題。傍線④を含む一文を確認すると、「『実在する』と『ある』の区別なんてしゃらくさい~あるものはあるのだから」とあるので、それをもとに選ぶようにしましょう。

問5は、傍線⑤の理由を記述する問題。傍線⑤の直後の「それは~」から始まる説明を確認し、「人工物」「時代」の指定語句、空欄前後の言葉を手がかりにして、本文から答えの材料を探してまとめましょう。

大問4は古文の読解

内容説明、主語、歴史的仮名遣い、内容理解について問われました。読む際は「だれが」・「どうした」という主語・述語を意識し、口語訳や注も参考にしながら内容を理解しましょう。

大問5は作文

「国語に関する世論調査」をもとに「コミュニケーションを図るときに気をつけること」について、自分の考えや体験を書く問題でした。「2段落構成」という条件にも注意しましょう。

国語の文章読解においては、日頃からさまざまな分野の文章に触れて語彙を増やすとともに、要点を速く正確につかみ、迷いなく解答する速読速解力を高めていくよう心掛けましょう。

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数学(学力検査問題) 上原 健太講師

基礎力の定着が高得点へのカギ!

数学講師

大問数に変化はなく、難易度も昨年並みであった。学年別の出題範囲の割合は中1:中2:中3:学年融合=4:7:9:3で,昨年(中1:中2:中3=10:5:8)に比べ中1の範囲が減り学年融合を含めると中3の出題が増加した。

【大問1】計算問題・小問 16問(65点)

配点は65点と昨年同様に高く、素早くかつ正確に処理し確実に得点したい。
(12)は根号内の値が整数となる自然数nの個数を求める問題で、やや難易度が高い。(14)では新学習指導要領で追加となった「箱ひげ図」が出題された。(15)は昨年度、出題範囲から除外された「標本調査」の問題で、しっかり問題文の意味をつかめば、難しくはない。(16)は説明を書いて求める問題で、異なったサイズの「アイスクリーム」の体積比と価格の比から、どれが最も割安なのかを答えさせた。比較する3つのサイズのアイスクリームのうち2つは相似であるが、残り1つは相似ではないということに注意する。出題範囲は幅広いが基本的な問題の集合のため、確実に得点したい。

【大問2】作図・関数 2問(10点)

(1)は「特別な直角三角形」の辺の比を利用することに気付けば平易。
(2)は2次関数のグラフと図形の融合で基本的な問題。図の中に、与えられている情報を書き込んでいき平行四辺形の性質を用いれば簡単に解ける。

【大問3】確率 3問(14点)

(1)(2)は基本的な問題なので確実に得点したい。
(3)は記述形式のため表現力も問われた。平行線を利用した「等積変形」に気付けたかがポイント。

【大問4】平面図形 2問(11点)

円と接線に関する問題。
(1)は、図に補助線を引いて直角三角形の合同を証明する問題で図形の証明問題としては易しい。
(2)は線分の長さを求める問題。(1)の証明の結果と三平方の定理、相似な図形の性質を利用して解くが、補助線を引いて答えにたどり着くために必要な線分を求めなければならないため、苦戦した生徒も多かったであろう。まさに「補助線が生命線」である。

応用力が必要な問題も出題されているが、割合としては基本的な問題が多い。大問1でどれだけ取れるかが
高得点へのカギである。各中学校の定期試験の勉強はもちろん、数学検定などで様々な問題にあたり、中学3年間を通して日頃の学習で基礎力を高めていくことが、入試での高得点につながると言える。

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数学(学校選択問題) 上原 健太講師

「できる問題」を確実に!

数学講師

大問数に変化はなく、学年別の出題範囲の割合は中1:中2:中3:学年融合=2:5:9:4で学力検査問題同様、学年融合を含めると中3からの出題が多かった。

【大問1】計算問題・小問 10問(43点)

問題数・難易度ともに昨年同様である。(4)(5)(6)(7)(10)は学力検査問題との共通問題。(7)は昨年度縮小された単元の「標本調査」。(9)は反比例・1次関数・2次関数のグラフの定数の大小比較でグラフから正負を定め、さらに同じ符号どうしの大小を比較しなければならないため、やや難易度が高かった。

【大問2】作図・関数 2問(12点)

(1)は作図の問題。題材は学力検査問題と同じであるが条件を変えて難易度を上げている。
(2)は2次関数のグラフと図形の融合問題。四角形ABCDがひし形になることと△ABDが正三角形になることに気付き、点Cと点Bのy座標の差からaの値を求める。

【大問3】確率 3問(17点)

学力検査問題と同じ題材。
(1)は条件に合う点が線分ABを直径とする円周上にあるということに気付くかどうか。半円の弧に対する円周角が90度になることを利用する。
(3)は学力検査問題共通問題。

【大問4】平面図形 2問(11点)

学力検査問題共通問題。

【大問5】空間図形 3問(17点)

球と多面体についての問題。
(1)は、求める立体の体積が元の球の体積の8分の1であることに注意する。
(2)は球を切断した時の体積を、説明を書いて求める問題で底面がOBDC、高さがOAの四角錐と考えOBDCの面積が△BODの2倍になることに気付き、さらに「特別な直角三角形」の辺の比を用いて面積を求める。
(3)は難易度が非常に高く、試験時間内に正答にたどり着くのは至難の業であったと思われる。

今年の学校選択問題は難易度が高い問題とそうでない問題の差がはっきりしていて、複数の単元の知識を必要とする問題が散りばめられていた。柔軟な発想力と直感力が必要である。「できる問題」をミスなく確実にとることが高得点へのカギとなる。日頃の学校の授業や塾の授業を大切にし、できるだけ多くの問題を解き、経験値を積むことが大切である。

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社会 永嶋 久也講師

記述力向上が高得点のポイント

社会講師

出題範囲

昨年は例外的に経済の範囲が出題されなかったため一昨年の配点状態に戻った。
三分野の配点➝地理29点、歴史33点、公民23点、三分野総合15点であった。
歴史分野の配点が若干高い傾向であった。昨年との比較であれば経済分野の復活があるので難易度は上がったと思われる。

出題形式

世界地理

大きな変更として、雨温図を使用した問題がなかった。問3の韓国とタイの輸出総額、品目の比較は珍しい組み合わせでしたが、「割合」なのか「金額」なのかをしっかり確認して読み取ればできた問題だった。

日本地理

大きな変更点はなし。変更されたのは、問3の北海道の産業に関する問題で、文章中二か所の空欄(P,Q)を資料から判断して記述する、「なぜ」なのかを考えて記述する形式であった。近郊農業の説明と生鮮食品(飲料も含む)の特徴を理解していれば正解を導き出せる。

歴史

大きな変更点はなし。大問3は問3・問4が解きづらい問題だった。問4の勘合貿易の問題は、「正式な貿易船であることを証明するため」という記述は難しくはないが、「中国(明)が日本に勘合を与えた」まで書けるかで差がついた。これは弥生時代以降の朝貢貿易の知識があれば答えられた。また、阿倍仲麻呂や北条時政など過去問題ではでてこなかった人名も出題された。大問4は問2・問3・問5が解きづらい問題だった。問2は南満州鉄道が設立された時期、問3は「第一次世界大戦➝大戦景気」の内容が理解していれば解けた問題だった。問5は、中東で起きた、第四次中東戦争、湾岸戦争、イラク戦争の時期までしっかり確認できていれば判断できた問題だった。

公民

全体的に難度はあがった。問3の小選挙区比例代表並立制の相関図は、図に惑わされず「まとめ2」の文章をまとめると正解が分かる。問4の需要と供給、価格の予想・結果は、いったん資料からグラフを手書きで作成してから解読したほうが見やすく短時間で正解を見つけられた。問6の「国際司法裁判所」を答える問題は書けなかった受験生が多かったと思われる。

三分野総合

世界地理の出題がなく、SDGsからの出題など現在の状況を反映した問題であった。
持続可能な社会について、熊本市で行われている地下水の取り組みの資料から必要なグラフを選択し、結果どのようなことがわかるのかを記述する良問であった。資料を正しく読み取り記述しなくてはならないので、単なる知識暗記の学習では正解が難しかった。

展望

これからの学習方法として、知識語句の暗記は学習する上での土台であり欠かすことはできない、そのうえで覚えた知識を文章にする力、覚えた資料の使い方、グラフの作成など自分の考えを表現する力が必要。例えば、「小野妹子は遣隋使」は暗記事項、「聖徳太子は、隋の進んだ政治や文化を取り入れるため、遣随使として小野妹子を派遣した」が求められる内容のように変化していくと思われる。そのためにも、覚えた知識を活用し、しっかり文書にできる力を養うことが高得点を取ることにつながる方法である。

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理科 萩原 麻美子講師

【出題傾向】思考力を問う問題が増加

理科講師

大問1

例年通りの一問一答形式で、3年間で学習した各単元から8問出題されている。昨年同様8問中7問に図があるため、問題を読む前に内容をある程度推測することができる。問3は教科書改訂によって新しく追加となった「ダニエル電池」が出題された。ダニエル電池の仕組みを問う問題で定期テストレベル。問5は寒気と暖気の境界面である前線面の形から、温暖前線の記号をかかせる問題であった。問7は中1で学習した水素の性質を確かめる化学変化を、中2で学習した化学反応式で書かせる問題であった。

大問2

【天体】太陽暦と太陰暦がテーマとなっており、解き進めていくとその仕組みを知ることができる問題だった。
問3で日時計のつくり方と注意点が出題された。問4では同じ地点・時刻で観察した場合の月の移動について出題された。問5では太陰暦が出題された。13番目の月「閏月(うるうづき)」を導く内容であった。地球の公転周期365.24日と月の公転周期29.53日から、1年間で月が何回公転するかを365÷29.53=12.36…と計算し、1年間で0.36ヵ月ずつずれていくことから、3年に1度「閏月」を入れることを導く問題だった。「太陽暦」「太陰暦」を知らないと解けないというものではなく、天体の基礎知識をもとに問題を読み進めていくことで解答できる思考力を問う問題であった。

大問3

【消化と吸収】中2で学習した「消化と吸収」に関する基本的な問題であった。問5の細胞呼吸(細胞による呼吸)においては、問題文にある「ブドウ糖を利用した」という一文から、分解後の物質は「二酸化炭素」と「水」であることがわかる。問6の文章記述では、「毛細血管から血しょうがしみ出ると組織液にかわる」ことを軸に記述させる定期テストでも必ず問われる記述問題であった。

大問4

【気体の性質】水への溶けやすさをペットボトルのへこみ具合で示した問題であった。問3では「気体の粒子の数にふれながら」と「大気圧」という語句を用いて記述する問題で、「気体の粒子の数が減少することでペットボトル内の気圧が下がる」ことが理解できているかを問う問題だった。近年よく出題される記述形式であった。
用語を暗記するだけでなく、実験や考察を通じて仕組みを理解するように努めることが重要である。

大問5

【ばね/力の合成・分解】フックの法則を用いて、「斜張橋」の橋げたを支えるケーブルにはたらく力についての問題だった。2ページにわたるレポート1と2の内容を時間内に整理できるかどうかがカギとなっており、近年によく出る問題であった。理科で学習したことが,身近なものや,日常生活に応用されていることがわかる問題であった。日頃から教科書のコラムを読むことが対策の第一歩と言える。

【出題形式】先生と生徒の授業場面やノート,レポートの内容で問題が進行

全体的に昨年度と形式は変わらなかった。
大問2~5は、問題が「授業場面」や「ノートの内容」「レポート」で区切られており、比較的情報を整理しやすい構成となっていた。大問の中が細かく区切られているので、文字数の割には内容を理解しやすい工夫がされている。
また、実験結果や図や表で示された内容について、理由や仕組みなどを記述する問題が出題されている。対策としては、図や表から必要な情報を読み取り、それらを「文章にして」「わかりやすく説明できる」力が必要である。今後は、いわゆる知識で解く問題から,図や表などを読み取り解答していく問題への移行が今後も予想される。
大問1の小問8つと大問2~5の単元を合わせると,中学3年間で学習したほぼすべての単元が出題されている。どこかに絞って学習するのではなく,教科書を隅々まで学習しているかが問われている。

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英語(学校選択問題) 小林 聖玲奈講師

正しい文法知識と速い読解力が鍵

英語講師

出題形式や問題数は昨年度と同じ。今年は「新学習指導要領」の改定により新たに加わった「現在完了進行形」「仮定法過去」「原形不定詞」などが出題された。出題範囲が削減された昨年度よりは語彙数は増えたが形式に変化がない。長文の内容が読みやすく一昨年とほぼ同様の難度。

大問1のリスニング問題に大きな変化はない。例年通り全て英語による指示。28点を占めるリスニング問題で確実に得点することが全体の高得点につながる。No.7では “from Monday to Friday” と読まれる放送内容から “five days a (week)”と答える出題があり、聞こえた文章や単語をそのまま解答するだけでは得点できない。

大問2は昨年同様に【学力検査問題の大問4】と同じ内容の会話文。4つの短い文章に続くそれぞれの設問に答える形式は例年通りで、正確に速く読む情報処理能力が試された。文章自体は「オーストラリアに帰るALTの先生への贈り物について」という身の回りの内容で読みやすかったが、語注の付かない単語が多かったり、例年グラフや地図で出題されていた内容が英文に変わった分英語の量が増加した。問2の整序問題では新指導要領改定により追加された「help+O+原形不定詞」の形が出題された。

大問3は高校1年生のTsuneoが「鉛筆」の歴史や「鉛筆」について学んだことを書いた英文。例年よりも、より身近なテーマなので読みやすいが、articleやmaterialなどに語注がなく、大問2同様に高い語彙力が求められた。問2、文章中の空所に適した文を選んで入れる適文挿入問題3問も例年通りの出題で、配点が9点と大きい。前後の文のつながりを時間内でまとめる力が必要。時間をかけすぎると全てが解き終えられない可能性もあり注意が必要。問6は例年通り2語を補充する難易度が高い要約文完成問題。本文に出てくる語句や表現を空所内に当てはめるためには、正しい文法知識が求められる。「現在完了進行形」や「仮定法過去」など新指導要領からの出題が目立つ。

大問4の英作文は、「何かを調べるために図書館やコンピュータをどのように使用するか」というテーマ。これまでとは違った角度での出題であったが条件などは例年通り。英検準2級や2級レベルの作文を数多く練習しておくと効果的。

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英語(学力検査問題) 小林 聖玲奈講師

正しい文法力と幅広い語彙力がポイント

英語講師

問題量や難易度は昨年とほぼ同様。今年は「新学習指導要領」の改定により新たに加わった「現在完了進行形」「仮定法過去」「原形不定詞」などが出題され、また、improveやcalligraphyなどに注釈がなく、使用語彙のレベルの上昇が見られた。

大問1のリスニング問題に大きな変化はない。28点を占めるリスニング問題で確実に得点することが全体の高得点につながる。

大問2は空所補充問題4問の出題。例年通りJuneなどの基本的な単語を書く問題だけでなく、新しく3語以上の部分作文が出題され、冠詞の使い方など文法の要素も問われた。

大問3は例年通り短めの文章題。問3では整序問題で新指導要領改定内容の「現在完了進行形」が出題されているが、4語のみの整序問題なので基本的な文法知識で解答できる。大問3は全体的に解答しやすい問題が多いので、ここでのミスは全体の点数に大きく影響するだろう。

大問4は昨年同様に【学校選択問題の大問2】と同じ内容の会話文。4つの短い文章の後に設問という形式も同じ。本文は「オーストラリアに帰るALTの先生への贈り物について」という内容なので読みやすい。問2の整序問題では新指導要領改定により追加された「help+O+原形不定詞」を含む英文が解答になる問題が和問和答形式で出題。問3では「第4文型」「関係代名詞」「熟語」で構成された整序問題が出題。正しい文法知識が求められた。問7では「本文にでてくる3つのプレゼントからどれを選ぶか」ということについて、自分の意見を2文で記述する問題。英検3級以上の2次試験で「自分の意見を英語にする練習」していた生徒はすぐに書ける内容だった。問8は例年通り「疑問詞」を使った疑問文を作る問題。直前直後の文にヒントがあるので、ここでも正しい文法知識が求められている。

大問5は短い英文を読み2つの設問に答え、加えて英作文をする形式。英作文は「将来の夢についてDannyにメールを書く」というテーマで、英検3級受験者ならば一度は書いたことのある内容。

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