令和6年度 千葉県公立高校入試【総括】

令和6年度 千葉県公立高校入試【総括】

おおたかの森校

令和6年度 千葉県公立高校入試【総括】

志願状況

校舎近隣の主な学校の最終的な倍率は、次のとおりです。県立船橋高校の倍率が昨年度(1.73)に比べ大きく上昇しました。

  • 県立船橋高校 1.91
  • 東葛飾高校 1.85
  • 小金高校 1.61
  • 県立柏高校 1.26
  • 柏南高校 1.51
  • 柏中央高校 1.31
  • 柏の葉高校 1.46
  • 流山おおたかの森高校 1.23

問題の傾向

国語

聞き取り検査は、「自分が驚いた体験」について話し合う場面の問題でした。物事に対する見方や考え方の違いを考える過程で、登場人物が「多様性」という思考に至る様子をおさえましょう。
論説文は、「社会と自己との関わり方」についての文章が出題されました。人間が「多様な他者との出会い」を通して成長し、「社会的存在」となり、「自己」を生きるうえでの「創造性」が大切であるという筆者の主張をとらえましょう。例年と同様に、参考文章をもとに答える問題が出題されています。本文と関連づけて理解し、解く練習をしておきましょう。
作文は、「知恵」について自分の考えを書く問題でした。「知識」を活用することで「知恵」になるという関係に気づけたかがポイントになりました。
現代は、価値観が多様化し、正解のない時代と言われます。そのような背景を踏まえ、未来を生きる生徒へのメッセージが色濃く出た出題となりました。

数学

解答用紙にマークシートを導入した影響か、記述式の問題は、作図の問題が1問、証明の問題が1問となりました。昨年度出題された「答えを求める過程」を説明する問題はありませんでした。
大問1小問集合。昨年同様、配点は51点で基本的な問題が多く、ここでいかにミスをせずに正解できるかがポイントとなりました。
(7)の作図の問題は、①の答えを使って②を解く誘導問題があり、問題の関連性に気がつくと解きやすくなりました。
大問2関数の問題。放物線と平行四辺形の問題でした。「2点を通る直線の式を求める」、「わからない座標を文字で置く」など、基本的な関数の考え方で解ける問題が多いため、昨年度に比べると取り組みやすい問題でした。
大問3図形の合同の証明問題。(2)では、図に情報を書き込みながら等しいところを探していく必要があります。証明の過程で、等しい角を見つけるために視点を変え、別の三角形に注目する必要があります。結果的に書く量が多くなるため、ミスに気をつけるとともに、時間配分にも注意しましょう。円周角の定理の逆に気づくと書く量が少なく、時間を短縮できました。
大問4会話文の問題。会話文の中に1次関数や相似を絡めた問題でした。会話文をよく読み、会話文の中にある図をうまく使うことができると解き進めていける問題でした。会話文は問題の中にヒントがあるので読み落とさず、大事だと思う情報には印をつけるのも大切です。

英語

今年からマークシート式及び記述式問題になりました。大問数は昨年と同じ9題で、全体の構成に大きな変化はありませんでしたが、記述式問題が減り、昨年度と比べると難易度が下がりました。
リスニング問題は問題数が減り、記述式問題が無くなりました。放送内容は例年並みで、難易度に大差はありませんでした。
大問5では例年通り文法問題が出題されました。(2)では、「five」を序数の「fifth」にする問題が出題されました。いろいろな種類の語形変化問題に慣れておく必要があります。また、(4)、(5)では入試頻出の「間接疑問文」と「関係代名詞・目的格の省略」が出題されました。
大問6の条件英作文は、イラストを参考に10語程度の英文を書く問題で、状況別に2題出題されました。(1)は美術館スタッフが入館者に対して、写真撮影禁止の意を伝える文、(2)は友人同士の会話で、急な雨に雨宿りを提案する文を書く問題でした。
大問7~9は例年通り長文読解が出題されました。大問7は、図表から情報を読み取る読解問題、大問8は環境問題に関する長文問題、大問9は対話文読解でした。大問8では、英語の質問に英語で答える英問英答がなくなり、代わりに本文中の空欄に10~15語程度で英文を書く問題が出題されました。空欄の前後をしっかりと読みとり、正しい文法と語彙を使用して英文を書く力が求められました。

高得点を取るためには、「読む」、「聞く」、「書く」の技能をバランスよく伸ばす必要があります。それには「教科書」の利用が効果的です。音声データを利用し、毎日「音読」練習するだけで、リーディングやリスニングの力が飛躍的に伸びます。また、条件英作文でよく出題されるテーマは、「道案内」や「電話でのやりとり」など身近なテーマです。これらも教科書で効率よく学べますので、しっかりと準備しておきましょう。

理科

全体の構成に大きな変化はなく、中1から化学・地学、中2から生物・物理・化学、中3から生物・物理・地学と各学年および各分野からバランスよく出題されていました。大問3(1)・大問8(2)の記述問題では、今年から字数制限が設けられ、伝えたい情報を簡潔にまとめる力が必要となりました。
大問5は地層の問題。地図と柱状図から凝灰岩の層の標高を読み取り、その情報をもとに柱状図をかくという定番の問題でした。
大問6は水圧の問題。(2)①はフックの法則を使った基本問題、②は浮力と①の関係から求めることができました。(3)は動滑車を用いた問題でした。動滑車1つを使用した場合、力の大きさはもとの1/2になり、ひもを引く長さは2倍になりますが、物体が持ち上がる高さは動滑車を使わないときと同じであることをグラフに表す問題でした。

入試対策は、実験や観察などの基本的な知識を身につけたうえで、表や会話文から必要な情報を読み取る練習をしていきましょう。また、記述問題への対策として、伝えたい情報を簡潔にまとめる訓練を積んでおきましょう。

社会

前年は知識を活用する能力を問う問題が目立ちましたが、今年度は基本を押さえた出題が大半を占めました。また、すべて合っていて正解となる「完答」の問題が昨年の9問から6問に減少、歴史の並び替え問題も昨年の3問から2問になり、取り組みやすくなったと感じた生徒も多かったと思われます。
地理の大問3(1)世界地図の問題。最短ルートについて問われました。教科書で紹介されている、それぞれの地図の特徴が理解できているかを問う問題でした。地理の学習をする際は、常に地図を確認するよう心掛けましょう。
歴史の大問4(4)鎌倉幕府の衰退の原因を記述する問題。資料を読み取って書くタイプの問題でした。歴史は、出来事の原因と結果を意識して勉強することで理解が深まります。
公民の大問6(3)日本の経済成長率の変化に関する問題。年表の出来事の経済的な意味を理解し、グラフと照らし合わせる能力を問う問題でした。

全体的に、基本的な知識を定着させる勉強を心掛けていけば、高得点が狙える内容でした。用語の意味や出来事の因果関係を理解し、資料を活用する問題に対応する練習を積み重ねていきましょう。

入試に向けたサイエイスクールの取り組み

①合否を分ける理科・社会!

理科

プロジェクターを使い実験動画を見て解説を聞くことで理解を深め、その後の問題演習によって、短時間で効率良く勉強できる!
結果、記憶に残る!

社会

計2000問の徹底反復。1学期中に中1・2の地理・歴史をしっかり復習。

②1学期に完成させるべき科目→英語・国語

英語

スラッシュリーディング、ディクテーション、ペアワークで読解力強化。授業+英検チャレンジで早期完成。

国語

読解復習ノートで語彙力・要約力UP。一文一文の精読で論理的思考力を鍛える。

③夏までに全単元を学習し基礎力を定着 → 入試実践力強化を重視する数学

数学

一人ひとりに対する添削指導で、証明や説明などの記述力もアップ!

お問い合わせ

春期講習会3/26(火)からスタート!
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サイエイスクールおおたかの森校 TEL 04-7156-8585

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