令和2年度 千葉県公立高校入試【総括】

令和2年度 千葉県公立高校入試【総括】

令和2年度 千葉県公立【前期入試】総括

志願状況

校舎近隣の学校で目立った変化があったのは、次の3校。県立柏高校普通科の倍率が上昇(昨年度1.95→今年度2.26)、柏中央高校が下降(昨年度2.04→今年度1.77)、県立柏高校理数科が下降(昨年度2.65→今年度1.65)。
東葛飾高校は調査書の得点をこれまでの半分(「5段階評価×9教科=135点満点」から「67.5点満点」)に変更し、学力検査重視の傾向を強めたが、倍率は昨年とほぼ同じであった(昨年度2.99→今年度3.01)。

問題の傾向

国語

例年通りの出題内容であった。作文は、2つの資料をふまえ「方言を活用する効果」について自分の考えを書く問題。資料の読み取り・活用能力を問う傾向が強まっている。

数学

問題数・配点ともに大きな変化はなかった。作図の難易度が高い。昨年前期からの変化として大問5に過程を書く記述問題が継続してあった。
今回見られた変化は次の通り。大問5は読解を要する「数の性質」についての問題。倍数・約数の理解があれば、すべての問題が算数の理解でも解ける問題だった。

英語

大問6の条件英作文において、語数が昨年度までの20語程度から、20語以上30語以下に変更となった。その他の問題に関しては例年通りで、基礎的な語彙を試す問題から正確な読解力を要する問題まで幅広く出題された。

理科

多くの受験生が苦戦した様子であった。大問4~7までの出題内容が、天体・物体の運動とエネルギー・地震・電流など、思考や計算を伴う受験生の不人気単元が出題されていた。問題は実験観察から始まるので、文章が長く、問題の数も多いので、読解や解法のスピードが必要である。

社会

今年話題のオリンピック・パラリンピックに触れて問題が出題されていた。全体的に、基本的な知識の定着を心掛けて学習できていれば、高得点が狙える内容。大問5では明治~平成時代を幅広く問われる。出来事の並べ替え問題や、年表中の時期に起こった出来事の問題に対応するために、普段から年表を活用した学習をし、時代の流れを正確に理解しておく必要がある。

令和2年度 千葉県公立【後期入試】総括

志願状況

昨年度と比べ、校舎近隣の学校で目立った変化があったのは、次の2校。東葛飾高校の倍率が上昇(昨年度2.09→今年度2.46)、小金高校が下降(昨年度2.23→今年度1.95)。

問題の傾向

国語

例年通りの出題内容であった。前期に比べて試験時間が短い分、小説・論説文・古文で本文全体のテーマを素早くつかんで解答できたかがポイントとなった。近年の論説文では抽象度が高い文章の出題が多くなっている。言語論や文化論など、さまざまなタイプの文章に触れる中で、語彙力も高めておきたい。

数学

問題数・配点ともに大きな変化はなかった。作図の問題は、作業は難しくなかったが、展開図にしたときの最短距離の考え方ができたかで戸惑う問題だった。大問5の動点の問題は読解力を問う問題。変域による図形の変化と、それに伴うグラフの読み取りができないと、(2)から解けない内容だった。

英語

昨年度と比較して、問題構成に変化はなかった。ポイントとなる問題としては、大問2の数字と単語を書きとるリスニング問題、大問3(3)の整序問題、大問5(2)①の時差に関しての英問英答などがあげられる。いずれも難易度が高く、得点に差が出る問題と言える。

理科

大問8つのうち、先生とSさんとの会話文が4問、実験レポートが4問の構成。会話文はすべてを読み切らずとも図やキーワードで内容を読み取ることができるので、いかに類似問題に触れて本番に臨めるかが重要。全体的な問題構成は、単純な用語の暗記ではなく、実験や観察を通した物事のつながりを問う問題が主流にある。
大問1は地層の問題。「チバニアン」が認定され、注目されている分野からの出題である。大問5は「外来種」「殺虫剤の生物の体内濃度」といった環境についての問題だった。社会的にも注目されている話題については、教科書やニュースなどで知識を広げておくとよい。

社会

出題構成に大きな変化はなかった。前期と同様、基本的事項をおさえていれば、高得点が狙える内容。公民では、昨年話題となった「消費税」関する出題があった。前期では「天皇」に関する出題もあったことから、今後も社会の動きに関心を持って勉強に取り組むことが必要である。

今後に向けて

令和3年度以降の受験生については、現行の前期・後期制の入試から、1回の入試に変更となる。英語の試験時間は50分から60分に変更となるため、これまで以上にリスニングと英作文の記述力を意識して鍛えておく必要がある。

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理科

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②1学期に完成させるべき科目→英語・国語

英語

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国語

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③夏までに全単元の学習終了→先取り学習で入試問題演習を徹底する数学

数学

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