小林講師のコラム
21年度は素晴らしい生徒たちが素晴らしい実績を出してくれました。
この実績はどのようにして出たのか。
一言では表しきれないものがあります。
そこで何件か、今年の卒業生の具体例を踏まえて、
お話ししていこうと思います。
今回は3件目…
ある男の子の話です。
勉強が好きではなく、
塾でもしかられることが多かった生徒でした。
我々は真剣に生徒に向き合います。
だからこそしかるときもあります。
しかし、ある時、その思いが通じたのか、
積極的に勉強してくれるようになり、
質問もたくさん持ってきてくれるようになりました。
一番驚いたエピソードは、
その生徒がノートを提出してきてくれた時です。
提出日は翌日だったので、私は
「明日でいいよ」といったのですが、
「明日忘れるかもしれないから、今日預かってくれ」
と言われました。
宿題を忘れてしかられていた生徒が、
こんな発言をするとは思っていなかったので、
非常に感動いたしました。
そして、卒業時、保護者の方とあいさつに来てくれて、
将来の夢は「塾の先生になりたい」
「先生の言っていることが正しいと分かった！」
と、その子が言ってくれたのです。
昔は「背中を見て育つ」という言葉がありましたが、
久しくその言葉は耳にしなくなりました。
彼の人生の中に私自身の「背中」をわずかでも残せたとしたら
こんなに喜ばしいことはありません。
たくさんの生徒に「背中」を見られている。
その自覚を持って、今後も邁進します。
