四谷戸田校 井口講師コラム6 面談で話すことについてvol.1

四谷戸田校 井口講師コラム6 面談で話すことについてvol.1

井口講師のコラム

第6回 面談で話すことについて vol.1

こんにちは。目標にしていた「コラム5回の連載」を達成してちょっとホッと…と思いきや、もう入試までの日にちがそう残っていない事に驚きを隠せない井口です。気が付けばもう12月、師も走ると書いて師走なんですねぇ。

さて、今回は保護者様と行う面談について、トピックとして取り上げたいと思います。第1回目の今日は、「よくあるご質問とその答え~計算ミス編~」です。よくあるご質問とその答え、いわゆるFAQというやつですね。コレ、何の略かすぐ分かりませんでした、が、そんなことはおいておいて、面談でよく頂くご質問を一つあげて、少し考えてみようと思います。

計算ミスが多いのですが、どうしてなのでしょう。また、どうすればしなくなりますか。

普段の宿題ではほとんどミスしないのに、テストになるともったいないミスをしてしまうのよねぇ…という、算数関連で多いお悩みです。計算そのものは苦手ではないはずなのに、肝心のテストではしくじってしまう。私は以下のように理由を挙げて、お答えしています。

理由①本番ならではの緊張感⇒

テスト前に勉強を一生懸命して臨んだ時ほど、たくさんのマルをとりたい、という気持ちが強くなります。残念ながらそこまで勉強していなくても、テストというものは一緒に受けているメンバー同士が放ちあう緊張感をイヤでも感じてしまうものです。

落ち着かない中、先の問題まで解いて正解をえたいという気持ちが高まりすぎて、計算にかける時間が必然的に減ってしまいます。正しいかどうかという点に払う注意力が低下するとでもいうのか、とにかくおろそかにしがち。

テストで緊張するなというのは土台無理な話なので、普段から解ききる時間を決めて練習すると良いと思います。少し慌てるくらいの短さに設定すると、テストであっても短時間で正解を出せるようになります。

理由②ミスすることを正当化している⇒

「私はミスが多いから」「またやっちゃった、アハハ」というようなセリフが聞こえているうちはその子に成長はありません。このように言い切ることによって、ミスしない自分への変身から逃げているのです。

どうか、ミスすることが当たり前という雰囲気を作らないようにしてください。「あなたは計算間違える人だから…」というような大人の声掛けで、「計算を間違えるのが私らしさだ」というようなおかしな定義がお子さんの中に生まれてしまいます。

理由③解き直しをしていない⇒

間違えて正解が分かったというところまできたのに、そこで終わっているというパターンです。解き直しをしていない事が、ミスを続けている原因に意外となっていることも多いもの。どうすれば正解がでるのかを目にした後、自分でもう一度解き直しているか、もう一度解いたら本当にマルがつくのかを「自分で」確認することを、大いにやってください。

分かったと思うのはそれからでも遅くありませんよ。

以上、三つの理由を挙げてみましたが、もちろん、量をこなすことも大切ではあります。しかしながら、気の持ち方でミスは減らせるものでもあるんです。量をこなす、という事のほかにも、大切に解く、ということも気にしてみてください。

今回は算数に関連して出てくる質問第1位を挙げましたが、「うちの子ちっとも勉強してくれません。させるにはどうすればいいでしょう」という質問も頂きます。その子の生活スタイルやお家の方の時間の使い方なども参考にさせていただきながら考えてお返事しておりますが…このパターンで意外に多いのが、「実は子どもはひっそりやっている(のをお家の方がご覧になっていない)」ということだったりします。

「勉強しない」と思われているお子様も、宿題をきちんと提出したり、小テストでしっかり得点したりと、勉強していなければ到底無理なことをやってのけています。もちろん、保護者様が「勉強していないな」と思われるにはそれなりの理由がおありです。ではどこですれ違うのか…来週はこの辺のお話をしたいと思います。

面談でするお話は多岐にわたりますが、いつも強く感じることは、どの保護者様もお子様のことをこれ以上ないくらいお考えなのだということです。大切なお子様をお預かりする立場として、面談後はいつも身が引き締まる思いです。

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