みなさんこんにちは。いよいよ3月になりましたね!2021年度中学入試も全日程で終了しました。昨年度の入試は、今までにない、経験された方にしか感じられない厳しさや難しさがあった事と思います。今は当たり前のようになりましたが、マスクをしながらの試験や換気などで寒い思いをして受験した人もいらっしゃるのではないでしょうか。面接もほとんどの学校で中止となり、授業も対面で行うことすらできなかった。そう考えると、今年受験されたお子さん、大変な状況の中で本当によくがんばったと思います!ここまで努力をしてきた自分をぜひ褒めてあげてください。結果を出したこと、ぜひ自信と誇りをもちましょう。そして保護者のみなさま、例年以上に気を遣われることが多かった入試だったと拝察します。ご本人さんの体調管理を中心に、最後までご協力いただいた事、あらためてこの場を借りて御礼申し上げます。本当にお疲れ様でした。
昨年度の中学入試の結果をみると、最も重視されたのは「確実性」ではないかと感じます。昨年と同日の受験者数を比較すると、上位校の受験申込数に対し、実際の受験者数が大きく異なる中学校が見受けられました。どうしても合格をとりたい、という考えが『安全志向の強い』入試にさせたと言えます。ですから、「たられば」は入試にはご法度ですが、もしも〇〇中学を受験していたら…という事がいろいろと想像できる結果になりました。そういう意味では、今年一番輝いたのは「“最後まで諦めずに”入試を受けたみなさん」ではないでしょうか。最後まで諦めないで頑張ってください、と後輩へ本気でエールを送ることが出来る今年の卒業生を、私も近くで見ていました。ある男の子から、最後の最後で合格したことを伝えられました。人生で一番鳥肌が立ちましたが、その生徒が後輩に一番伝えたいことは“最後まで諦めないこと”だと語ってくれました。
毎年中学受験を経験したお子さんは、大きな経験値を手に入れています。今年はコロナ禍だったので、経験値はいつもよりはきっと多めです。この多めの経験値を、次の受験生へ伝えられる機会があれば、是非伝えてあげてください。その際にはきっと勉強以外にも大切な『何か』も伝えてくれるはずです。もしかしたら勉強よりも大切なものかもしれませんよ…
今年もまだまだどういう情勢になるのかわかりません。油断せず、マスクや手洗い・うがい・消毒など、行えることは積極的に行っていきましょう。2022年度入試も無事に行われますように。そういえば、この冬は『インフルエンザ』というワードをほとんどきかなかったですね。コロナによるマスクのおかげで?良いこともあったようです。悪いこともあれば、その裏には良いこともある。逆もまた然りです。
新年度が2月から始まりました。早くも1か月が経ちます。『諦めずに最後まで頑張る事』『テストで良い時もあれば悪い時もある』。常に前を向いて努力を惜しまないことが大切だとあらためて実感した入試でした。そんな姿勢でひたむきに頑張る生徒さんを、これからも応援し続けていきたいと思います。