令和3年度 千葉県公立高校入試【総括】

令和3年度 千葉県公立高校入試【総括】

令和3年度 千葉県公立高校入試【総括】

志願状況

本年度より、これまでの前期・後期制の入試から、1回の入試に変更となった。校舎近隣の主な学校の最終的な倍率は、次のとおり。

  • 県立船橋高校 1.71
  • 東葛飾高校 1.77
  • 小金高校 1.49
  • 県立柏高校普通科 1.30
  • 柏南高校 1.50
  • 柏中央高校 1.23
  • 柏の葉高校 1.59
  • 流山おおたかの森高校 1.27

問題の傾向

国語

 論説文は、「選択」と「教養」についての文章が、分けて出題された。それぞれについての筆者の主張をおさえたうえで、2つの関係性を正確にとらえることが求められた。小説は、本を通じて友情を取り戻す登場人物の様子をおさえる。「読書の喜び」と「友情」の共通点が重ね合わせて描かれていることをとらえる。いずれも、本文全体のテーマを素早くつかんで解答できたかがポイントとなった。1文1文の正確な理解力を鍛えることが、得点力アップへの近道となる。

数学

試験時間・配点・問題数・出題形式など、昨年前期入試と同様の形式。大問3関数の「等積変形の利用」、大問4平面図形の「穴埋め+全文記述の証明」、大問5「数の規則性」など、出題内容も千葉県特有の出題傾向が例年同様見られた。大問5は2019年度から3年連続で説明を伴う問題が続いていることから、今後の定番となることが予想される。

英語

本年度から検査時間が50分から60分に変更。時間が長くなったが構成は昨年と同様で大問9題。新傾向が見られたのは大問6と9。大問6は、対話している1枚の絵を見て相手の英語の問いかけに答える英作文から、4コマ漫画の最後の一コマを英作文で完成させる形式に変更。より場面設定を理解しやすくなった。大問9の、対話文中の空所に適切な文を入れるのは例年通り。ただし4題の出題のうち1題が記号選択式から記述式に変更になり、より記述力が重要になった。

理科

試験時間・配点・問題数・出題形式など、昨年前期入試とほぼ同様の形式。問題は17ページにわたり大問9問から成っており、試験時間50分で会話文や実験の様子をじっくり読む時間はない。図やグラフから出題単元の推測をし、まず問題文から読んで必要な情報を探し出すような時間効率の良さが求められる。昨年前期入試に続き、「比例のグラフ」と、「力の分解」の作図が出題されていることから、次年度に向けた作図の練習ポイントといえる。

社会

地理の資料読み取り問題、歴史の出来事を並べ替える問題、公民の計算問題などのように、知識を活用する能力を問う問題が増加している。歴史大問4(2)では、奈良時代の期間を問われている。710年より奈良時代が始まるのは文中にあるが、平安時代の始まり(794年)の記載がない。年号を覚えたうえで80年間という期間を選ぶ必要がある。公民大問6(4)は昨今の生活変化を電子マネーからみる良問である。基本的な知識を定着させる際には、単純な用語の暗記にとどまらず、因果関係や背景まで意識して学習するよう心掛けたい。

入試に向けたサイエイスクールの取り組み

①合否を分ける理科・社会!

理科

仕組みがわかる! 印象に残る! サイエイの理科は動画と問題演習で効率的に勉強できる!

社会

計2000問の徹底反復。1学期中に中1・2の地理・歴史をしっかり復習。

②1学期に完成させるべき科目→英語・国語

英語

スラッシュリーディング、ディクテーション、ペアワークで読解力強化。授業+英検チャレンジで早期完成。

国語

読解復習ノートで語彙力・要約力UP。一文一文の精読で論理的思考力を鍛える。

③夏までに全単元の学習終了→先取り学習で入試問題演習を徹底する数学

数学

確認テストと一人ひとりに対する添削で、読解・記述の力もアップ!

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