令和8年度 埼玉県公立高校入試【総括】

国語 安生 亘輝 講師
「本文を読むための読解」ではなく、「設問を解くための読解」が意識的にできているかが高得点への近道

大問構成は昨年度とほぼ同様であった。ただし、大問3の論説文の文章の抽象度が上がり、若干難化した。
大問1は小説の読解
小学生の時に足を怪我した影響で歩くのも困難になった高校2年生の鈴木楓子が、友人である朝波凜々とフリーダンスの振り付けを考えている中でもう一度踊りたいと思う場面からの出題であった。
問1は傍線①の前「フリーダンスはどうなるの?・・・『カッコいい・・・・・・とは。』」と悩んでいた凜々に「毎年踊ったの。フリーダンスも・・・」と楓子が言ったのを聞いたうえでの凜々の動作であることを押さえる。
問2は傍線②に「そういう祭り」という指示語があるので、前から「心」「開放感」という指定語句を手掛かりに解答の材料を探してまとめる。また、設問にある条件文の空欄前後「みなと祭りは、踊っている人が楽しいだけでなく」「・・・ができる・・・」もヒント。
問3は傍線③の前「それまでの当たり前を失って・・・その事実を受け入れよう。」や後の「楓子は・・・諦められなかった。」が手掛かり。
問4は「大事」「一緒」という指定語句を手掛かりに、傍線④より前から「震える声で楓子は答えた。」理由を探す。
問5はア「楓子が語り手となって展開する場面と凜々が語り手となって展開する場面があって」が誤り。オは「体言止め」ではなく「倒置法」である。
大問2は知識事項や言語能力を問う問題
漢字の読み書き、文節相互の関係、熟語の構成、話し合いの様子に関する問題が出題された。
大問3は論説文の読解
人工知能の普及による人間の今後のあり方について述べた文章。
問1は傍線①の直後の指示語「その」に着目し、「その理由は・・・自然言語による対話が可能になったことが大きい。この・・・能力のために、AIが人間を超える、支配する・・・といった・・・物語が・・・本当らしく思えるようになった。」を手掛かりに解答を選ぶ。
問2は傍線②の直前に「つまり」とあるので、一文前の言い換え箇所「人工知能において・・・合理的な推論能力が・・・増幅されている」から解答を作成する。
問3は傍線③の指示語「これ」に着目し、直前「・・・現代の人工知能はこれまで人間にしかできないと思われていた仕事のかなりの部分を代行し始め、しかも桁違いの効率で実行しうる・・・」の箇所を手掛かりに解答を選ぶ。
問4は傍線④の直後に「たとえば」とあるので、「たとえば」以降の具体例の箇所、そして、6段落の「つまり機械と融合することで人間がさらなる『能力』を獲得することを意味しているようだ。だが、このイメージには・・・まったく共感できない。」という筆者の主張を手掛かりに「適切でないもの」を選ぶ。
問5は「自己理解」「反省」という指定語句、そして、設問にある条件文の空欄後「期待している・・・」を手掛かりに、解答の材料を探してまとめる。
大問4は古文の読解
主語把握、歴史的仮名遣い、傍線部の内容説明、内容理解などについて問われた。
問1の二重傍線Aは「荘子の曰く・・・と思ひてA寄りて見れば」とあるので主語は「荘子」、二重傍線Bは「・・・鮒の曰く、『我は・・・江湖へ行くなり。それがB飛びそこなひて・・・』といふ。」とあるので主語は「鮒」、二重傍線Cは「・・・魚の曰く・・・といひしかば、(荘子は)さてなんC助けし。」なるので主語は「荘子」となる。
問2は語頭以外の「は」を「わ」に変える。
問3は設問文に「・・・この訴えに対してどのようなことを答えていますか。」とあるので解答は傍線より後にあることが分かる。また、設問文にある条件文の空欄前に「二、三日後に」とあるので、後の「吾今二三日ありて、江湖といふ所に遊びしに行かんとす。そこにもて行きて放さん。」の箇所から「訴え」を探してまとめる。
問4は最後の2行を見て、解答を選ぶ。
大問5は条件作文
「緑との関わり」について、資料をもとに自分の考えや体験を書くものであった。「注意」を確認して、条件を守って書くことが重要である。
国語の文章問題においては、小説では心情や場面の変化、論説文では、話題や筆者の主張などの全体像をつかむことが大切である。また、論説文は毎年約3,000字前後の本文を約5分、設問を約10分で解かなければならず、一文一文をじっくり読んでいては制限時間内に解き切れない可能性がある。日頃から「文章の要点」を意識しながら読み、速く正確な読解を心掛けるとともに、それを可能にするための武器である語彙力の増強に努めたい。
数学(学校選択問題) 市川 美波 講師
正確に読み、正確に解く練習を
学力検査問題同様、大問数に変化はなく、昨年よりやや解きやすい問題が多かった。

大問1は計算問題・小問より10問出題
(1)~(3)は、式の計算・平方根の計算・二次方程式という定番の構成。複雑な計算を避ける解法を用いるのが望ましい。(4)(5)(10)は学力検査共通問題。また、(6)(8)も学力検査問題とほぼ同様の出題であった。(7)は円周角の問題で、補助線を引けるかどうかが分かれ目。(9)は切断した立体の体積を求める問題で入試では頻出のもの。3辺ME、BF、NGを延長して、△EFGを底面とする三角錐を作ればよい。
大問2は作図・証明より2問出題
(1)は作図の問題。「平行四辺形の面積を2等分する」という条件から、対角線の交点を通る直線であることに気づけば作図は容易。(2)は題材が学力検査問題と同じであるが、合同の証明と相似の証明を組み合わせる必要がある。記述量が増えるため、簡潔な表現で書けるとよい。
大問3は一次関数(学力検査問題共通問題)より3問出題
大問4は箱ひげ図より3問出題
(1)(2)は学力検査共通問題。(3)は箱ひげ図から数値の範囲を考える問題。小さい方から7番目の点数が30点、9番目と10番目の点数の平均が34点であることから、9番目の点数の範囲を決めることができる。
大問5は空間図形より2問出題(1)(2)ともに、空間図形と三平方の定理の融合問題
(1)は、直方体の内部にできる三角形の面積を求める問題。補助線EGを書き加え、△AEGと△AMEの相似を用いる。(2)は、回転体の体積を求める問題。△OGPが直角三角形であることが分かれば、体積は求めやすい。
昨年と比べると、解きやすい問題が多かった。ただ、問題の設定が複雑になっているものが多く見られ、情報を整理しながら図や計算をかく必要がある。また、計算自体は例年より平易だったため、問題の読み違いや計算ミスが他の受験生との差になりやすい。正確に読み取り、正確に計算する力が求められる。日頃の学校や塾の授業において、一問一問を丁寧に解く練習が重要だと言える。
数学(学力検査問題) 植島 久雄 講師
基礎力の定着が高得点へのカギ
大問数に変化はなく、問題の難度も昨年と同様だった。

大問1は計算問題・小問から16問出題
配点は65点と昨年同様で、例年通り中1から中3までの計算問題及び小問集合だった。(1)~(8)は基本的な計算問題で、確実に得点したい。(9)は変化の割合を求める問題。文字を用いて変化の割合を表せばよい。(10)は円周角の問題。補助線OCを引き、二等辺三角形をつくる。(11)は、四捨五入に関する標準的な問題。不等号の種類に注意する。(12)は二次方程式の文章題。2乗と2倍の大小関係に注意して立式する。(13)は確率の計算。カードの数字とマークを整理しながら樹形図をかけばよい。(14)は体積を求める問題。△ABCを底面とする三角錐と考えれば求積しやすい。(15)は相似を利用する問題。正方形の一辺をx(cm)として△ADFの辺の長さをxを用いて表せば、相似比からxを求めることができる。(16)は説明を記述する問題。3つのおうぎ形の面積を文字式で表すことができれば、説明は難しくない。大問1の出題範囲は幅広いが、基本的な問題の集合のため取り組みやすかった。
大問2は作図・図形の証明より2問出題
(1)は作図の問題。「三角形の面積を二等分する」という条件から辺ABの中点を通る直線を引く。(2)は合同の証明。二等辺三角形の性質を用いる基本的な問題で完答を目指したい。
大問3は一次関数(学校選択問題共通問題)より3問出題
時間と道のりのグラフから、2人の移動について考える問題。(1)は、グラフから座標を読み取って数値と式を答える問題。イの切片を計算で求められるかがポイント。(2)はAさんのグラフの式を求め、2直線の交点を求めればよい。(3)は、まず(1)で式を求めた直線とx軸との交点を求める。文中の「5分後」を見落とさないように注意が必要。1つひとつの計算は難しくないが、文章題ということもあり取り組みにくいと感じた受験生もいたと思われる。
大問4は箱ひげ図より2問出題
(1)は、図から四分位範囲を読み取る問題。基本的な問題のため、必ず正答したい。(2)はデータの数値を求める問題。与えられたデータを小さい順に並べ、中央値が26点になるようにxの値を定めればよい。
基本的な問題が多く出題されているが、特に大問1でどれだけ正答できるかが高得点へのカギとなる。学校の授業、定期試験の勉強、塾での授業など、様々な場面で日々の学習で基礎力を高めていくことが重要だと言える。
社会 茂木 敬太 講師
用語を単に暗記するのではなくそこに理解を伴うことが求められる

出題範囲
昨年度と比べ、範囲・大問数の変更はなく、各分野の配点は地理30点、歴史33点、公民23点、三分野総合14点であった。また、従来の出題では問われなかった内容(例:北陸工業地域や大選挙区制など)も出題されており、過去問題に取り組む際は答え合わせで終わるのではなく、そこから多角的・発展的に学習することが求められる。
出題形式
【大問1】世界地理
問1は例年通り、六大陸・三大洋の名称を答える問題。今年度は海洋の名称を答える問題であった。
問2は川や建物を写した写真とその景観が見られる場所の組み合わせを選ぶ問題。説明文中の「国際河川」「かつてのイギリスの植民地」といった説明から国名を特定できたかどうか。
問3は気温と降水量のグラフからサバナ気候の特徴を、空欄前後の文脈に合わせて記述する問題。空欄の後に,「がはっきりと分かれている」とあることから、気温のことに触れて書けばよい。
問4は資料の読み取り問題。正確な読み取りはもちろんのこと、計算をしないと正誤判定ができないものもあるため、計算方法の理解や計算力が求められる。
【大問2】日本地理
一部難度が高い問題が見られた。
問2は3つの都市の気候と降水量を表したグラフを選ぶ問題。それぞれの都市がどの気候区分に属し、またどのような特徴があるのかの理解があったうえで解答を選ぶ必要がある。
問3は中部地方の工業についての出題。例年の過去問題や会場テストでよく問われる,中京工業地帯や東海工業地域のほかに,北陸工業地域や長野県内陸の工業についても問われた。
問5の地形図の読み取り問題は、歴史の知識も使って解くものであった点が、過去問題にはなかった新しい視点。
【大問3】江戸時代までの歴史
問1は万里の長城の位置を問う問題が出題された。万里の長城は北方の遊牧民族からの侵入を防ぐという目的がわかれば、解答ができる。
問2は白村江の戦い(世界の出来事)がおこったときの日本の出来事を問う問題。該当する選択肢が2つあり、出来事の前後関係を理解していないと正答を選ぶのは難しい。
【大問4】江戸時代(幕末)から現代までの歴史
問1の「樺太の位置」のように、明治から戦前までの期間でおきた事件や条約で関係する場所(遼東半島、山東省、バルカン半島、満州、南京など)は頻出の問題。歴史を学習していて国名や地名が出てきたら、地図で場所を確認する習慣をつけよう。
問5は、戦後の国際社会についてステップチャートを用いてまとめていく問題であった。ステップチャートとは、ものごとの順序を考えたり、手順を計画したりするときにも役立つ思考ツールの1つで,歴史のまとめノートを作成する際に役立つ。今回は、「朝鮮戦争」と「日ソ共同宣言」を問う問題であった。出来事を単体で覚えるのではなく、背景や因果関係をも含めて理解しながら覚える必要がある。
【大問5】公民
問1新しい資料問題としてトゥールミン図式が使われた。トゥールミン図式とは、議題に対する「結論」を支える根拠を「事実(データ)」と「理由づけ」に分けて、様々な要素を構造化(図式化)したもので、「男女雇用機会均等法」とその根拠である「すべて国民は、法の下で平等」を問う問題であった。ただ空欄の前後にある語句でも空欄の内容を推測することができ、トゥールミン図式を知らなくても解くことは可能であった
問5は「売買契約」について「代金を支払う義務」が発生する場面を問う問題であった。「合意」と「契約」の内容が、日常の社会の場面でどの段階を指すのかを問われた。
【大問6】三分野総合
地域の文化や現代社会の課題とその解決策などのついての問題である。
問5では図の中に「ドローン」「人工知能」といった、近年よく耳にする言葉が登場した。
問4では、文脈から適する資料を選択し、選択した資料から読み取れる内容を記述する問題。前後の文章を正確に読めば資料の選択も、読み取れる内容の記述もそれほど難しくはない。
展望
全体を通して令和9年度入試において、マークシート方式が導入されることへの布石と見られるような、読解力、思考力、分析力を問う問題が随所で見られた。対策としては「教科書」を丹念に読み理解をしながら用語を覚えること、具体的には地理では産業や気候、歴史では政治や出来事、公民では法律や政策など1つの用語に対して、その背景(理由)をしっかりおさえることである。
理科 小林 穣 講師
1ページあたり1問から2問 情報を読み解く力が問われる問題
出題形式は例年通りであったが、全体として「資料を正確に読み取り、整理し、根拠をもって説明する力」を重視する構成がより明確になった。
大問2~5は、図表や会話文をもとに問題が構成され、1つの大問につき3ページ前後、1ページあたり1~2問という分量で出題された。情報量自体は多いものの、「授業場面」「ノート」「実験」「観察」といったまとまりごとに整理されており、設問もそれに対応して配置されているため、落ち着いて読み進めれば処理は可能である。一方で、設問文の条件や指示語を正確に追えない場合、必要な情報を取り違える危険もある。理由や仕組みを説明させる問題も含まれ、図や表から読み取った内容を単語レベルで終わらせず、「文章として簡潔にまとめる力」が求められた。また、「現象・結果から起こりうることを推測する力」など、知識をそのまま答えるだけでなく、考えて導き出す力も重視されている。

大問1
例年通りの一問一答形式で、中学3年間の各単元から8問が幅広く出題された。今年度は8問中7問に図があり、図からテーマを推測できる構成であった。知識そのものは標準的であるが、図中の数値や位置関係を正確に確認しないと誤答につながる設問も含まれていた。問5の天体分野では、図だけでなく文章情報も合わせて考える必要があり、複数情報を統合する力が試された。大問1だけで主要分野を横断しているため、特定単元に偏った学習では対応できないことが改めて示された。
大問2【天気とその変化】
等圧線や前線、気団に関する図をもとに、気象の変化を読み取らせる典型的な構成であった。単なる名称暗記ではなく、「どの条件がどの変化をもたらすか」という因果関係の理解が問われている。問5では「二つの観測データを比較し、共通点を抽出して答える」という近年よく出題される形式であり、設問への慣れが得点差につながる内容であった。
大問3【植物の吸水と蒸散】
植物のつくりとはたらきを基礎とし、生活場面に関連づけた題材も出題されていた。問3では葉脈の形から分類を判断するなど、基本事項を図と結び付けて問う出題である。問4は実験結果をもとにした適語補充で、実験手順・結果・考察の流れを理解しているかが問われた。思考力問題に見えても、土台は教科書レベルの基礎事項である点が特徴的である。
大問4【酸とアルカリ】
身近な題材から環境問題へと展開する構成で、場面転換に柔軟に対応できるかが鍵となった。問3では反応モデル図を正しく読み取り、粒子レベルで理解しているかが問われた。問4ではpHの性質を踏まえた説明が求められ、数値と概念を結び付ける理解が必要であった。中和の意味やイオンのはたらきを曖昧にしていると得点は伸びにくい。
大問5【音の性質】
問5では計算過程や考え方を記述させる形式が出題され、本検査では久しぶりの構成であった。単なる公式暗記ではなく、「なぜその式になるのか」を説明できる準備が必要である。問4も会話文から条件を整理し、計算に結び付ける問題であり、文章処理力が前提となっている。
文章記述や複雑な計算は限定的で、全体としては基本問題中心であった。ただし、「読み取り」「整理」「説明」という一連の思考過程を確実に実行できるかどうかで、得点差が生まれやすいといえる。単元の網羅的学習に加え、資料活用型問題への演習量が今後の対策として重要である。加えて、設問文の条件や語句指定を丁寧に確認する習慣、図表に線を引きながら根拠を明確にする訓練も不可欠である。知識の暗記にとどまらず、「なぜそうなるのか」を説明できる理解の深さが、安定した得点力につながる。
英語(学校選択問題) 横塚 浩之 講師
高度な語彙力と英文を言い換える力が必要

問題構成や配点については、大きな変更はなかった。
大問1
リスニングのNo.7については、本文の内容に関して、関係代名詞を分詞の後置修飾に言い換えたり、I’m going to put some pictures ~. のように主語+動詞で表されていた内容を By putting pictures ~ と動名詞を用いた表現に言い換えるなど、同じ内容を異なる文法形式で表現する力が求められた。
大問2
例年通り、4つの短い文章に続くそれぞれの設問に答える形式で、【学力検査問題の大問4】と同じ内容の会話文が出題された。学力検査問題と比較すると注釈のある語が少なく、より高い語彙力が求められた。問8では例年通り部分英作文が出題された。関係代名詞の省略を見抜いたうえで、空欄の前後がつながるようにbe動詞を補う必要があり、難度の高い問題であった。
大問3
「global boiling(地球沸騰化)」に関する英文の読解問題であった。ところどころに数字や環境関連の専門語が使われていたため、スムーズに内容を追えず、何度も読み直すなど苦労した受検生も多かったと考えられる。問3の語句整序は、受動態と前置詞を含むフレーズが組み合わさった問題であったが、選択肢の段階で first time や sold for のようにまとまりが示されていたため、比較的解きやすい問題であった。それとは対照的に、問5の英問英答は難問であった。本文では due to high cost という語句で表されている内容を、Because it costs a lot. という文の形に書き換える必要があった。この形式はここ数年続いており、本文からそのまま抜き出すのではなく、内容を読み取ったうえで英文として表現する力が求められている。問6の内容一致問題は、今年度は選択肢が4つに減り、正しい内容の組み合わせを6つの選択肢から選ぶ形式に変更された。
大問4
「学校内の掃除を生徒がすべきかどうか」という、中学生にとってイメージしやすい身近なテーマであった。近年の学校選択問題の英作文は、より身近なテーマで書きやすい内容になる傾向が見られる。英検準2級~2級に挑戦した経験のある受検生にとっては、取り組みやすいテーマであった。
英語(学力検査問題) 小林 聖玲奈 講師
幅広い語彙力と英語を「文レベル」で書く力がポイント

問題構成や配点については大きな変更はなかった。
大問1
リスニングのNo.7については、本文の内容に関して言い換えなどはなく、聞き取った内容をそのまま答える形式であったため、単語のスペリングをしっかり覚えていれば大きな問題なく対応できたはずである。リスニングは練習量によって差がつきやすいため、日頃から英語を聞く練習をしていくことで差をつけることも可能である。難しい内容ではないため、安定した点数を取れるようにしたい。
大問2
昨年同様の出題形式であった。月名、曜日、数字などの日常的な単語は正確に書けるようにしておきたい。また、部分英作文として「主語+動詞」のまとまりを書かせる問題が出題された。解答そのものは決して難しくはないが、「すてきな1日になる」を「あなたは良い一日を過ごすだろう」と言い換えることが求められ、前後の文構造から必要な要素を判断し、適切に表現する力が求められた。
大問3
例年通り、短めの文章題が出題された。問1は、thatが指す内容を踏まえたうえで脱文を適切な箇所に挿入する問題であった。日頃から代名詞の指す内容を押さえながら英文を読む習慣をつけておくことで、このような問題にも対応できるようになる。問2は「tell 人 that 主語 動詞 ~」の理解を問う語句整序問題であった。求められている内容自体はシンプルであるが、前後のつながりを意識して英文を組み立てる力が求められた。
大問4
昨年同様、【学校選択問題の大問2】と同じ、4つの短い文章に続く設問に答える形式である。「道の駅」という身近な話題ではあったが、facility(施設)、regional development(地域振興)、administrator(管理者)など、注釈はあるものの難しい語句も使われており、読み進めるのに苦労した受検生もいたと考えられる。語句整序問題では現在完了形、第5文型make、イディオムbe proud ofが複合的に出題され、幅広い知識が求められた。
大問5
短い英文を読み2つの設問に答え、さらに英作文を行う形式であった。テーマは「教室で先生や友達と学ぶことと、家で動画を見て学ぶことのどちらが好きか」というものである。身近な話題であったため、英検3級や準2級のライティング練習を経験している生徒にとっては書きやすい内容であった。
入試問題の分析 アーカイヴ
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