第15回 コミュニケーション力
みなさんお久しぶりです。前回からしばらく間が空いてしまい、コラムを楽しみにして頂いている読者の皆様には本当に申し訳ありません。
最近もいろいろなニュースがありましたが、その中で一番考えさせられた話題として、今回は『コミュニケーション』について少しお話ししたいと思います。
人間にはコミュニケーション能力があります。といきなり大きなことを言っても、自分に語れることは少ないのですが、「相手のことを考えて行動・発言する」=「その相手の方の今後を決めてしまう」となることが多い気がします。
人から人へ何かを伝える時に、「~しなさい」といった命令形だけでは相手はその気になってやることができませんよね。権力のある人が発した言葉は、その方を尊敬している人、信頼している人にとっては「やらなければならないこと」になります。
ただ言葉を発した方は、その後どういうことが起きるか、の予測も同時に考える必要があると思うのです。
この点を勉強に置き換えて考えてみると、保護者の方からお子さんへ何かを伝えるなかで、「勉強しなさい」という一言がお子さんにとっては「やらなきゃいけない」と思っているうちはしっかり伝わります。
しかし、言い続けていくうちに「なぜやらなきゃいけないんだろう」と思われ始めてしまったら、その言葉はお子さんにとってマイナスの言葉として受け止めていきます。
よくある“反発”や“スルー”につながっていく、まさにコミュニケーションとしての負の連鎖になってしまいます。そして、いわば「空気」のように中身のない言葉となり、気付いたら『言う事を全く聞かない子ども』になっているということになります。
言葉を響かせるようにするには、相当な時間と労力が必要になってしまいますね。
「やらされたこと」は言われた本人のためにはならず、後々「どうすれば良かったのか」という反省や後悔となり、改善はすると思いますが、嫌な気持ちは残るものです。ですから、言われた本人も納得した上での気持ちがそこに無ければ、コミュニケーションは成立しなかったことになります。自主的な行動など、期待することもできません。
勉強には成績が上がる1つの要素として、コミュニケーションが不可欠だと思っています。
「今日学校で何かあった?」「今日何を勉強してきたの?」その一言から、そしてその返事への一言からコミュニケーション能力をつけていきたいですね。必ずお子さんの将来のためにもプラスになると思いますよ!